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位置情報AIベンチャーLocationMind株式会社(東京都千代田区、代表取締役CEO:桐谷 直毅、以下LocationMind)の提供する人流データ「LocationMind xPop」が、このたび、経済産業省中小企業庁事業環境部企画課調査室、内閣官房新しい地方経済・生活環境創生本部事務局の提供する「地域経済分析システム(RESAS)」(以下、RESAS)に採用され、本日同システム上の「マーケティングマップ」「観光マップ」での利用が開始されましたのでここにお知らせします。
地域経済分析システムRESAS
URL: https://resas.go.jp/



LocationMindでは東京大学の研究室時代から人流データの高度な分析処理を行っており、その緻密な加工処理、高度な問題解決志向の集計処理、そして高い精度が評価されております。このたびRESASに搭載される人流データとして、唯一、「LocationMind xPop」注1) が採用されました。RESASでは、日本全国の任意のエリアを125mまたは250mメッシュ単位で区分し、「滞留」人数や「通過」人数を把握することができます。当社はRESASの理念に共鳴し、このデータが広く自治体の施策や中小企業の経営判断に寄与するデータとなるよう、継続して利活用方法の普及についてもコミットして参ります。
1. RESASにて無償で利用可能なデータ
滞留データ | 通過データ | |
定義 | 同じエリアに15分以上滞留した場合にカウントされるデータ | 滞留せずにエリアを通過した場合にカウントされるデータ |
カウント方法 | 滞留時間を1時間あたりで按分して計算される 例: 30分滞留で「0.5人」 | エリアに滞留記録がない場合、通過として「1人」をカウント 注2) |
対象エリアの単位 | - 政令指定都市・東京23区:125mメッシュ - その他地域:250mメッシュ |
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付与される属性 | 性別、年代、来訪属性(推定居住地が同一市区町村、同一都道府県、他都道府県) |
2.データの活用について
戦略・施策の精度向上や、効率的な意思決定の実現が可能になります。
エリア特性に基づくビジネスチャンスの発見
■ 滞留者・通過者が多いエリア
→ ビジネス展開に適した有望な立地として検討可能
■ 通過者が多く、滞留者が少ないエリア
→ 地域の魅力を積極的に発信し、認知度の向上を図る
→ 滞留を促すための導線設計を工夫し、滞留者を増やす施策を実施
エリア比較によるターゲティング戦略
■ 滞留者数と通過者数が同程度でも、性別や年代構成が異なる場合
→ ターゲット層に合わせた商品ラインナップやプロモーション戦略を展開
■ 近隣からの来訪者が多いエリア
→ 日常的な消費需要が高いと考えられ、日用品や生活必需品の展開が効果的
■ 遠方からの来訪者が多いエリア
→ 地域特性を活かした商品やサービスを強化し、売上拡大を目指す
データ活用による迅速かつ多角的な現状把握
これまで、エリアごとの消費者特性を把握するためには、コストと時間をかけた市場調査が必要でした。しかし、今回搭載された人流データとRESASシステム内の他データを組み合わせることで、迅速かつ多角的な現状分析が可能となります。
3. RESASデータのオプションサービスについて
システムデータのご利用にあたり、セキュリティとデータ保護の観点から、表示されるデータ(CSVファイル)のダウンロードはできない仕様となっております。また、事業者様ごとに異なる集計要件にも柔軟に対応できるよう、オリジナルデータのカスタマイズ要望にも応えてまいります。
オプションカスタマイズ例
- 集計時間粒度の変更(1時間 → 15分単位、など)
- 移動利用交通手段推定(鉄道・自動車・自転車・飛行機・徒歩)
- 鉄道利用の場合、推定乗車駅・下車駅の付与(利用路線別・路面電車を含む)
- 立ち寄り先の組み合わせパターンに基づく行動分析(例;公園に30分以上滞留した人の公園を含む周遊行動パターン)
- 道路単位での推計移動人数、など
ご提供価格について、RESASで表示される同一要件のCSVファイルは、対象エリアの広さに応じて30万円(税別)からご提供します。なお、カスタマイズ対応につきましては集計要件の複雑さに応じて変動いたしますので、別途費用が発生します。詳細はお気軽にご相談ください。
《製品、発表内容に関するお問い合わせ先》
LocationMind株式会社 Sales / Marketing Div.
メールアドレス: inquiry@locationmind.com
注1)「LocationMind xPop」データは、NTTドコモが提供するアプリケーションの利用者より、許諾を得た上で送信される携帯電話の位置情報を、NTTドコモが総体的かつ統計的に加工を行ったデータ。位置情報は最短5分毎に測位されるGPSデータ(緯度経度情報)であり、個人を特定する情報は含まれない。
注2) メッシュ内に一つも測位点が落ちなかったとしても、前後の関係から、交通モード(鉄道、自動車、徒歩)、利用鉄道路線または道路を判別し、どのメッシュを通過したかを推定して「通過」数を推計しています。