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内閣府が主催する「2023年度 みちびきを利用した実証事業公募」に、みちびきの高精度位置情報と信号認証技術を利用したCO2排出量モニタリング支援ソリューションの提案が採択され、実証実験に着手することをお知らせします。
みちびきは、準天頂軌道の衛星が主体となって構成されている日本の衛星測位システムで、日本版GPSとも呼ばれます。サブメータ級測位補強サービスやセンチメータ級測位補強サービスなど、高精度かつ安定した衛星測位サービスが特徴です。
■みちびき信号認証サービスを利用した高信頼性のCO2排出量モニタリング支援ソリューション
このたび採択された提案は、
(1) 運輸事業者のトラックに対し、みちびきの信号認証サービスを搭載した世界初の車載向けGNSS受信機を装着し、常時走行ログを取得できるシステムを構築します。
(2) 走行ログと運輸事業者の配送情報を組み合わせることにより、配送ごとのCO2排出量、荷主毎の按分を計算し、位置情報の証跡と共にアウトプットします。
(3)(4) それと同時に、信号認証の結果を踏まえて、位置情報の証跡の信頼性を保証します。
本提案の背景には、物流業界での位置情報活用システム利用の伸長があります。物流業界では、CO2排出量報告の義務化や2024年問題などの課題があり、解決策として位置情報活用によるDX化が必須となっています。しかしながら、位置情報の改ざんによるリスクについては認識があるものの、対策されていないのが現状です。そこで、物流業界全体の信頼性低下を防ぐ技術として今回の提案を行いました。
採択を受けてLocationMindでは、みちびきの信号認証対応受信機の開発、およびCO2モニタリングソリューションについて、本年7月に要件定義と開発をスタートさせ、2024年2月まで実証実験を行い運送事業者や受信機メーカーとの連携を通じてビジネス化を推進していく予定です。
■みちびきを利用した実証事業公募について
本公募は、みちびきを利用した多種多様な製品・サービスが早期に提供される環境の整備のため、内閣府が準天頂衛星システムサービス株式会社と連携し実施しているものです。
同実証事業のサイト: https://qzss.go.jp/ex-demo/index.html
▼ お問い合わせ先はこちら
inquiry@locationmind.com