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LocationMind(以下、当社)はGPSデータに基づく人流データをCSV形式で提供する「xPop for Professional Data」サービスを開始しました。そして本サービスの第1弾として、道路リンク単位でGPSデータを集計し、店舗前の人流がどのように増減しているか、を鳥瞰できる「xPop 店舗前人流データ」を本日から販売を開始しました。
従来、GPSデータでの人流分析では、空間を縦横500メートル、もしくは250メートルなどのメッシュ単位に分解して集計することが一般的でした。当社では、これらのGPSデータに機械学習アルゴリズムを適用し、独自に日本全国の鉄道ネットワークのデータ整備を行った上で交通モード判定を行い、徒歩、鉄道、クルマによる移動を判別しています。さらに、このデータを道路や鉄道ネットワークにあわせてマップマッチング(※1)を行い、これらのネットワーク単位での推定通行量を分析しています。これにより、メッシュ単位のデータでは精度が低かった店舗前の人流を、より精度高く推定できるようになりました。
この度当社ではこの集計済データをCSV形式のデータとして販売を開始しました。広い地域に店舗展開をしており、店舗カバレッジの有効性を検証されたいリテール企業、土地の売買や物件の賃料設定の根拠材料をお探しの不動産関連企業、そしてこうした企業にコンサルティングサービスを提供しているプロフェッショナル・ファームなどを顧客として想定しています。
(※1)一般的に携帯電話のアプリケーションから取得されるGPSデータには数メートルから数十メートルの位置情報のズレが生じます。また、通常数分おきに緯度、経度情報を記録するため、連続する「点」のデータとなっており、通行量を正確に推定するには、これを「線」のデータに変換する必要があります。LocationMindでは、位置情報を正確に地図上の道路や鉄道ネットワーク上に補正し、そしてそれらを連続する線形のデータに補完することで従来よりも精度の高い推計データを提供しています。
◆ xPop for Professional Dataとは
当社の高度なGPS位置情報解析手法を活用し、特定の人流解析業務向けに予めデータを加工した集計済データを提供するサービスです。
◆ xPop 店舗前人流データサービス概要
データ更新なしプラン、データ更新ありプランの2種類からお選びいただけます。
ご指定により、自社の店舗以外にも、競合企業の店舗や、将来の店舗進出候補地、他にベンチマーク対象となる施設(※4)など、ご要望に応じた集計を行います。
(※2) 1ヶ月、平休日単位で、同一人物が店舗前を「x回」通行したと見なされる場合、延べ数では「x回」、ユニーク数では「1」とカウントします。
(※3)地域によっては、個人情報保護の観点から、集計結果が秘匿化される場合があります。秘匿化された場合、データは欠損します。詳細は営業担当にお問い合わせください。
(※4)集計対象はお客さまにお選びいただけますが、店舗の緯度経度情報のリストをご提出いただきます。当社にて緯度経度情報を付与する場合は、別途費用をいただきます。
「LocationMind xPop」データは、NTTドコモが提供するアプリケーションの利用者より、許諾を得た上で送信される携帯電話の位置情報を、NTTドコモが総体的かつ統計的に加工を行ったデータです。位置情報は最短5分毎に測位されるGPSデータ(緯度経度情報)であり、個人を特定する情報は含まれません。